現代文の勉強法

生徒さんから現代文の勉強法を聞かれたので、そこでの受け答えをまとめます。

現代文というと、日本語なので、なんとなく出来るかなーと思いがちですが、私の感覚だと、英語や古典の読解に近いイメージがあります。
あとで詳しく説明しますが、現代文で得点をとるに必要な力は以下の4つです。

  • 漢字を読み書き出来るか、意味をしっているか
  • 現代文頻出用語の意味を知っているか(パラダイム・抽象とかそういうやつです)
  • 文法や構文に則って、客観的に文章を読解できるか
  • 読解した内容を自分の言葉で記述することができるか
これを、英単語(古典単語)、英文法(古典文法)ととらえると後半2つも含め、現代文が実は英語や古典と同じような勉強をする必要があるのかが見えてくると思います。
特に、東大試験では全教科読解と記述が求められますので、試験問題に取り組んでいると、全教科現代文をやっているような気分になります。
※だから、国語力は難関大を受けるにあたっては基本で一番大事な要素なのです。

漢字の読み書きと現代文頻出用語(背景知識)について

メジャーな試験においては、漢字の書き取り問題が出題されることが多いです。
意外と勉強してない人が多いのですが、受験では1点差が命取りになることもありますので、漢字は満点を目指すべきです。大学受験用の漢字ドリルを高2の冬休みか春休みにやり込んでおけば良いと思います。

現代文頻出用語は、体系だてて教えてくれる学校は少ないようです。
例えば、パラダイム、アイデンティティ、抽象、ジレンマ、捨象などなど、これらの意味を自分の言葉で説明できますか?
現代文の問題には上記のような言葉が解説なしで出てきますので、意味を把握していないと何が書いてるか正確に理解できません。

また、近代と近代以前、国家と個人など現代評論の定番と言われるテーマがあります。それらの基本的な考え方や論点を知っていれば、筆者の結論を読み解く上でとても有利になります。

読解と記述について

現代文に限らず、読解力と記述力を鍛えるためには文章要約がもっとも効果的な学習法だと思います。残念ながら、要約に特化した問題集は出版されていない?ようなので、センター試験や志望校の過去問を題材に学校の先生などに添削してもらうことが望ましいと思います。
私の教室では、「現代文 キーワード読解 頻出テーマ×必修語160×入試問題(Z会)」という参考書を用いて、用語取得と要約力のトレーニングを同時に行っています。
この参考書は必ず文章がついていて、短文要約に使いやすいのです。