“勉強ができる子”を育てるための、小学校時代の教育投資

最近、個別でご相談頂いた内容をまとめます。
教育投資といえばお金のことしか出てこない方がよくいますが、私は”親の時間の投資”も立派な投資だと考えています。”Time is money”とはよく言ったもので、「時間を使うこと」と「お金を使うこと」は表裏一体と考えて頂きたいと思います。

本記事では、小学時代にお金を使うべきところ親の時間を使うべきところについて私見を述べたいと思います。先に結論だけを述べると、中学以降、学習塾への金銭投資が増える一方、小学時代は親による時間投資の費用対効果が高いという話が書いてあります。

小学校時代に重視すべき素養

小学校時代は、以前から何度も書いているように、
・読み書き(想像力は読みに含めます)
・計算力
・暗記
を鍛えることが非常に大事です。

また、中学校以降を考えると”家で集中して勉強する習慣”を身につけることも非常に大事です。なぜなら、家で集中して勉強出来ないがために、自習室や塾、家庭教師に膨大なお金を払っている事例がとても多いからです。塾を営んでる私が言うのもなんですが、子供が家できちんと勉強出来るかどうかで、親の金銭負担は何十万円も変わってくるでしょう。

小学校4年生までに投資するもの

読み書き計算暗記の学習基礎力を身につけるために、また、家で勉強する習慣をつけるために、夕食の前後で一家揃って机に向かう習慣をつけて頂くのが効果的だと考えています。ご両親のお仕事にもよってきますが、中学校以降で勉強が遅れている子にある程度共通して、夜の時間帯に両親が仕事などで不在、あるいは家族でTVをずっと見ている、という傾向があるように感じられるからです。

子供には、読書や日記、計算プリントや漢字の練習帳をさせるのが良いと思います。
その他、公文式などのように計算や読み書きを集中的に学べるような、比較的安価な学習塾に通わせるのはありだと思います。英語の勉強は原則不要です。

小学校5、6年で投資するもの

中学受験を目指す子の場合は、受験用の塾に通うのがほぼ必須になってくるでしょう。中学受験の問題はやや特殊で、よほどの方でない限りは親の手に負える内容ではないからです。ここではどうしてもお金を使うことが必要になってきます。

中学受験がない場合は、引き続き、読み書き計算暗記の学習基礎力重視の家庭学習が重要ですが、そろそろ中学内容の先取り学習を視野に入れていきたいところです。
中学受験用の大手学習塾は目的が違うので、おすすめできません。公文式やECC、英語多読教室のように自分のペースで中学内容に入っていける塾をお勧めします。特に6年生になってからは、厳しい中学生の環境に慣れる意味をこめて、厳しめの学習塾に通わせることはありでしょう。

まとめ

小学校低学年・・・家庭学習中心。公文式などはあり。英語の勉強は不要。
小学校高学年・・・受験があれば受験塾へ。なければ家庭学習+中学内容の先取りが出来る塾へ