中学1年生 初めての定期試験

中学1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。生活が一変した4月を乗り切り、GWでほっと一息できたものの、目の前に定期試験(中間試験)が迫ってきていることと思います。今回は初めての定期試験で成否を分けるポイントについて整理したいと思います。なお、中高一貫校を想定しています。

準備はどんなに遅くても2週間前から

一番多い失敗パターンはほとんど試験勉強をしないまま気付いたら前日になっているというパターン。慣れない生活に追われ、試験勉強をするという習慣もないので、本人任せにしておくとまずこのパターンにハマってしまいます。中学では試験勉強をしなくてはいけない、それも遅くても2週間前から始めるということを念頭におく必要があります。なお、2週間前というのは遅くとも、です。理想は日々の授業で予習復習をしつつ、1ヶ月前からある程度準備を進めておくべきです。

試験勉強を定義する

ほぼ全ての子は試験勉強で何をすべきか分かっていないです。試験を受けたことがないので当たり前ですよね。試験勉強をするとは具体的に何をすることなのかを定義し、それが出来たかどうかをチェックしていくことが大事です。例えば、以下のような定義があり得ます。

  • 英語
    • 試験範囲の英単語を日本語→英語、英語→日本語で書ける
    • 試験範囲の英文を全て暗唱できる、日本語訳できる
    • 文法問題集の全ての問題をスラスラ解ける
  • 数学
    • 試験範囲の全ての問題を2回以上、スラスラ解く
    • 主要な公式を全て暗唱できる
  • 国語
    • 新出の漢字・語句の意味を書ける
    • 教科書を50回以上音読する

自発的で賢い子であれば、中間試験で失敗しても次回以降修正していけますが、初見ではまず間違いなく洗礼を受けます。周りに兄姉がおらず定期試験の雰囲気を知らない子供ならなおさらです。いきなりこういった目標を設定して、計画的に勉強することは子供任せでは絶対に無理だと思うので、大人がサポートしてあげた方がいい部分ですね。

反抗期までは親子で学ぶ時間を

いきなり前日に上記のような勉強をするのは絶対に無理なので、普段からコツコツやっていく必要があります。出来れば晩ごはん後など毎日30分でも親子で時間を作り、面倒な暗記作業や暗唱作業などをする時間を作れると良いですね。そういった面倒な作業に意味がある(点数に結びつく)ことが分かれば、いずれ自分で行うときにモチベーションになるはずです。そう遠くない未来に反抗期が来て親子で勉強することが難しくなるご家庭が多いと思いますので、それまで半年?1年?頑張って頂ければ親子ともに大きな財産になると思います。週1回2回塾に通わせるよりも、毎日30分親子で時間をとった方が効果は大きいです。Time is Moneyと言いますが、お金を出す前に時間を出せるかどうかをご検討頂ければと思います。