難関大への道1 〜中学校前半〜

今日からシリーズとして、難関大の入学試験合格を目標とした場合の各学年での注意事項、目標を書いていきたいと思います。最初は中学校時代です。

1にも2にも遊ぶこと!色んなことを経験すること!

学習法と言いつつ、真逆に見えることを言いますが、
中学校時代前半は勉強そのものよりは人格形成や基礎的な思考力の養成が重視される年代だと考えています。中学校に入って新しい出会いもある中、小学校時代と比べて格段に行動範囲も広くなり、良いことも悪いことも初めての経験に出会う時期ですので、色々な経験をしつつ、特に対人コミュニケーションを養う大切な時期だと思います。
大学進学者のうち1000人以上の大手企業に入り、課長・部長へ出世する人は100人に5人程度という統計があるそうです。有名大学に入りさえすれば、大手企業に入って安泰な人生を送れると考えている親御さんがしばしばいらっしゃいますが、私の実感としても、東大を出ていても就職が出来ない人は決して少なくありませんし、有名大でなくとも立派に活躍する人はたくさんいます。その差は、運の要素を除くと、人に気に入られたり人にうまく頼れたり、という対人スキルの有無です。勉強は出来ても、人とまともに喋れないようではもってのほかです。
そのようにならないために、勉強だけでなく、しっかり友達と遊ぶこと、色々なことを(良いこと悪いこと含め)知ること経験することが大切で、それが中学校前半の時期だと考えています。

1,2を遊んで3の勉強で心がけたいこと

もちろん勉強も必要です。この時期に優先的に行いたいことは以下の通りです。
1つ目は国語(現代文)です。難関大の試験問題は多かれ少なかれ全科目記述式の問題が含まれます。記述式の問題では、質問文を読み、出題者の意図に合致する解答を自分の言葉で述べる必要があります。英語、数学、理科、社会、科目を問わず、各教科の知識・経験に加え、日本語の読解力・記述力が問われます。
しかし、日本語の読解力・記述力は一朝一夕で身につくことはないため、この時期にしか学習出来ません。具体的な勉強法としては、文章要約のトレーニングが有効です。よく朝日新聞の天声人語を要約させようとする先生がいますが、あのようなエッセイ的な要素を含む読み物より、筆者の主張がしっかり書かれている論説文が適切だと私は考えます。
2つ目は英語です。
受験英語では主に、英文法を知っているか、文章を読んで翻訳出来るか、という2点を問われます。(他にもありますが、要素としては圧倒的に少ないです。)必要な要素は、文法を暗記すること、文章をひたすら読むことです。
受験文法は基本的に暗記するしかありません。(個人的に文法偏重の受験英語は大嫌いです)
また中学文法と高校文法は重複しており、かつ分量も膨大なため、中学の最初の時期から徹底しておかないと、中高6年間英語が苦手科目となるでしょう。具体的な勉強法としては、暗記科目の常ですが、全て覚えるまで反復練習することが効果的です。
個人的に大きな期待を寄せているのが多読学習法です。
これは絵本レベルから初めて、読める範囲の英語の本を辞書をひかず、ひたすら読んでいく学習法です。単語数を計測していき100万語を超えたあたりから、ある程度難解な英語を英語のままスピーディーに読めると言われています。100万語を読むためには通常数年間必要なため、中学のなるべく早いタイミングで始めることが効果的です。

目先の成績に一喜一憂しない

全く授業を聞かず、宿題もしない、ということでは困ってしまいますが、
中学校の理科、社会等は大学受験時に科目として選択するかも分からず、また同じ内容を高校でも再度やる必要があるため、優先順位としては落としてしまって、極端な話全く勉強しなくても構わないと思います。(その分、英数国を頑張ることが前提ですが)
なんでもかんでもやる!ということでは疲れてしまいますので、ポイントを絞って効率的にやりたいものです。