最小限の費用でしっかり高校英文法の道筋をつける勉強法

和歌山市でもすっかり桜が散ってしまいました。
新中学生、新高校生の生徒さんを見てると、新鮮な毎日に浮き浮きする一方、慣れないことが多くて少し疲れてしまっているようにも見えます。GWで一息つけるといいですね。

新高校生の受講希望で圧倒的に多い教科は英語です。
ほぼ全ての大学で英語は必須であること。仕事で英語を使う機会が増えていること。
しっかり勉強しないと落ちこぼれてしまう程、難しい科目であること。
恐らくこういった点が皆さん気にされている点なのだと感じます。

今日は高校英文法の基礎〜上級を身につける方法を書きたいと思います。
ただし、人によって参考書や勉強の仕方の相性があるので、あくまでも文法に特化した独学の1パターンです。

高校1年生

いきなり王道ですが、

総合英語Forest』とその『付属問題集』がやはり使いやすいです。(リンク先あり)

最初Forestを手にとった時、その厚さ(約3cm)にうんざりするかもしれませんが、腰を据えて読んでみれば、豊富なイラストと分かりやすい解説によって、意外とスラスラ読めてしまうことに気づくと思います。付属問題集も基本〜実戦がひと通り網羅されているので、自習用で最初にざっと学ぶ参考書+問題集としては十二分に価値があると思います。難関大を目指す生徒は夏休み中〜冬休み前にはひと通り終わっておきたいところです。定期試験や模試に際しての復習教材としても価値があります。

また、文法とは別にイディオム(≒熟語)の学習を早めに行うことをオススメします。イディオムは覚える量は少ない割に出現頻度が高いため、早めに学習することで3年間を通じて役に立ちます。夏休み頃を目安に『即戦ゼミ8』のイディオム編をひと通り通っておくのがよいです。

高校1年生後半〜高校2年生

Forestを終えれば、『即戦ゼミ8』がオススメです。比較的簡単な問題集ですので、勢いを大事にして、とにかくひと通りやり切ってしまいましょう。ひと通りやり切った後、これまた王道問題集『NextStage』で分野別の知識を受験レベルまで磨きつつ、復習教材として『即戦ゼミ8』を併用(2週+αが目安)していきましょう。
この2冊をやっていて、よく分からないところは『Forest』を辞書として使用すれば、大概の箇所は解決するはずです。
模試前などは『NextStage』で特に正答率が低い分野を重点的に復習しておきましょう。

高校2年生後半〜高校3年生

上記2冊をしっかりやりこめば、既にセンター試験の文法問題では6割〜8割を採る力が身に付いているはずですので、本格的に長文読解の学習に移行する時期です。
文法は『即戦ゼミ3』を用い、知識のチェック・洗練程度に留めて、長文読解やリスニング・英作文など他の箇所に重点を置いていく時期になります。
(志望校によっては即ゼミ3ではなく即ゼミ8で十分です。)
Forest+この3冊をきっちりやりこめば、中堅国立大学にも耐えれる下地が出来上がります。3年間でこれらを完璧にするつもりで学習すれば、英文法に関しては自信を持って臨めるようになります。
東大京大などの最難関レベルを目指す場合は上記の時期イメージを半年〜1年繰り上げ、最後の3年生は他の教科や過去問演習に特化するイメージです。
以上のように高校英文法だけでも相当なボリュームがあり、他に読解、リスニング、英作文などがあるのですから、高校1年生の春にスタートダッシュを切れるかどうかが大きなターニングポイントになります。