出産前に読んだ育児本 おすすめ4選

おすすめの育児本

昨年秋に妻の妊娠が判明してから、育児書や育児情報を読む日々を送っていました。その中で感じたことは、ネット上の情報にしても書籍の情報にしても個人的体験に基づくフワフワとした主張が多く、何を信じれば良いのかよく分からない、ということでいた。
そこで以下の項目を基本的な価値観として、育児の勉強を進めていこうと考えました。

  • 古今東西変わらない考え方が最も本質をついた考え方である
  • 科学的エビデンスが明確なものについては、最も新しい説が最も正しい
  • 自身が直感的に納得できることについてのみ実践する

今回は、この10ヶ月間で読んだ本の中からおすすめしたい本について解説していきたいと思います。

おすすめの育児本 4選

養育系

身体の健康や成長について日々の注意点についての本です

定本育児の百科(松田道雄 1967年)

ネットで情報を見ると定番中の定番の本のようです。月齢別に注意すべきことが書かれているので、出産後、少しずつ読み進め、あるいは辞書代わりに使っていこうと思っています。あまりに細かすぎるので、出産前に読破することは早々に諦めました(笑)

情報的に古い部分もあるので、辞書的に使える本をもう少し買い足そうと考えています。

教育系

心と頭脳の成長について主に書かれている本たちです。

3000万語の格差(ダナサスキンド 2018年)

教育系で一番のおすすめです。根拠が薄いフワフワした教育系の本の中で、実験・統計結果に基づくエビデンスを踏まえて、教育に関する方法論を説いてくれます。私が長年抱いていた「頭の善し悪しは生まれつき?教育の結果?」という問いにも一応の仮説を持つことが出来ました。端的に要約すると、「生後~3歳頃までの間、子供の興味関心に沿って保護者が豊富で適切な語りかけ・語り合いをすることによって、知能が伸びる」という内容です。

主な根拠としては、社会実験によるものが多く、100%信頼できるか、といえば分かりません。しかし、教育学は他の科学分野に比べれば再現性の検証が難しいので、その中で本書の科学的検証へのこだわりは大変貴重でありがたく感じます。

子供の脳は5歳までに準備しなさい(ジルスタムー日向やよい 2016年)

こちらも乳児期における親の働きかけを重視しています。脳の生物学的な成り立ちから始まり、何故、乳児期における親の働きかけが重要なのか、どのように働きかけるべきなのか、といった点について述べられています。前述の「3000万語の格差」と共通する主張も多かったです。

学力の経済学(中室牧子 2105年)

“ゲームやTVは制限するべき?” “もので釣るのは効果があるのか?”など気になる疑問について社会実験のエビデンスをもとに説明しているのが印象的です。筆者の真の主張は「教育学にも科学的手法をもっと導入すべき」ということであり、後半はその話ばかりになります。

 

最後に、ご紹介した本も含め、私たちが手にとった本の一覧をご紹介します。

読んだ育児本の一覧

養育系

  • 小児必要養育草(香月牛山 1798年)
  • 定本育児の百科(松田道雄 1967年)
  • 私は赤ちゃん(松田道雄 1960年)
  • 完全版 シアーズ博士夫妻のベビーブック(ウイリアム・シアーズ 2015年)

教育系

  • 赤ちゃん学を知っていますか?―ここまできた新常識(産経新聞「新赤ちゃん学」取材班 2006年)
  • 子供の脳は5歳までに準備しなさい(ジルスタムー日向やよい 2016年)
  • 3000万語の格差(ダナサスキンド 2018年)
  • 0歳からの母親作戦(井深大 1991年)
  • ことばの疑問あれこれ 0〜3さい はじめてのことば(小林哲生 2008年)
  • 伸び続ける子が育つ お母さんの習慣(高橋正伸 2012年)
  • 一回で子供が変わる魔法の言葉(親野智可等 2014年)
  • 学力の経済学(中室牧子 2105年)