春になりました。個人的には花粉の脅威が去り、とても過ごしやすい季節です。
暖かくなったり寒くなったりで体調を崩しやすい時期なので、くれぐれも服装管理にはご注意を。。
さて、タイトルの話ですが、先日高校1年生の生徒さんの様子を見ている中で、「勉強への姿勢」について改めて思い出したことがあったので、そのことについて書きます。
勉強の量と成績が必ずしも比例しない話
万人に共通する話ではないかもしれませんが、部活で忙しいのに少ない勉強時間で成績を上げている子や3年生で部活を引退した子が半年間で急激に成績を上げる子がいます。
一方、毎日のように塾に通い、本人のやる気も決して低くないのに、勉強時間の割に成績が伸びない子もいます。
世間では前者を「要領の良い子」、後者を「要領の悪い子」と言うのかもしれません。
もちろん、50点を60点にあげるための勉強量と、80点を90点にあげる勉強量は後者の方が圧倒的に多く必要とされますが、ここで言いたいのはそういうこと(努力対効果逓減の法則とも言えましょうか)ではありません。
要領の悪い子の勉強姿勢
要領の悪い子は勉強を「時間割」のように考えているケースが多い気がします。
例えば、身近にこのように考えている子はいないでしょうか?
・明日は数学と英語の授業がある。だから今夜は宿題をやる
・週に◯時間は塾で勉強をしている。でも、試験で点がとれない。だから私は勉強が苦手だ
このような子は、勉強を時間割として見ていて、勉強の予定(学校、塾)は迫ってくるもの、◯時間勉強したことが勉強の証といった認識をしています。
これでは一見勉強しているように見えても、頭は全然動いていない=大部分が時間の無駄になってしまっている可能性が高いと思います。
要領の良い子の勉強姿勢
要領の良い子は異なります。試験は「合格点を取れれば良いもの」であり、勉強は「そのための手段」である、という意識が明確です。
従って、
・試験で点を取ることが重要だ。試験で点を取るためにはどのような勉強が最短か
・勉強した結果、自分は試験で点を取ることが出来るのか
といった思考が働くことになります。
この思考はとても重要です。
暗記ひとつとっても、頻出のものから攻めるようになりますし、最短で覚えるための方法は何か考えるようになります。また、試験で点を取ることが明確なゴールなので、当然、勉強したのに覚えていないという事態は少なくなりますし、覚えた事柄を活用して問題を解くことにもスムーズに移れます。
数学や物理なども、既に理解して実践レベルになっている箇所に無駄に時間をかけることなく、どんどん先に進めるようになります。逆に、分からないのに放置する、ということもなくなります。
受験のためだけに視野の狭い勉強はしないで欲しい、という方もいると思います。
しかし、だからこそ、受験のための勉強は最高効率でかつ最短時間で済ませ、浮いた時間を他の勉強なり部活なり趣味なりに使って欲しいと私は思います。
また、このような考えで勉強することは社会人になって大変役に立つことだと思います。社会では「結果」を出すことが学生以上に重要視されるので、「結果」につながらない仕事や勉強をしている人は損をするからです。