書評:「参考書だけで合格する法」武田塾塾長 林尚弘氏著

和歌山の公立高校に勤める中高大の同級生から教えて貰い、さっそく読んでみた本です。
武田塾さんは徹底した自習スタイル、「授業をしない塾」として急速に拡大している塾です。(http://www.takeda.tv/) 2ch発祥という珍しい塾です。
今日は「教科書だけで合格する法」「参考書が最強!(中略)早慶逆転合格を可能にできる理由」の2冊を読みました。(リンク先開きます)

武田塾が考える学習法のざっくりまとめ

  • 学習は「わかる」「やってみる」「できる」という3段階の繰り返し。
  • 授業は「わかる」ためには良いが、ゆっくりとしたペースなので、非常に非効率。また、「やってみる」「できる」の段階を完全に網羅しているものではないため、授業だけでは成績は伸びない。
  • さらに、「わかる」ための行程は「参考書を読む」など、他の手段でより効率的に代替可能。つまり、授業は不要。
  • 最もよい効率的な学習法は、基礎から志望校にあった水準まで適切な参考書を積み上げていき、一冊ずつ完璧にしていくこと

といったようなことが述べられています。
(全文引用ではなく私が読み取った内容です。)

書評

書いてある内容は、一般的にはかなり極端な部分があるように感じますが、E判定から独学中心の勉強で東大合格を勝ち取った私自身の経験からも、ほぼ全面的に同意できる内容でした。
実際に当塾でも、数学はほぼ自習をメインにしつつ、つまづくポイントは解説を差し込むなど生徒さんの学習効率が最も上がるように工夫しています。英語は優れた参考書を利用しつつ、「やってみる」「できる」を高速回転するよう個別問答をひたすら繰り返します。個々の参考書の選択など、意見が異なる部分はありますが、おおむね正しいことを言ってると思います。

とても良いことを書いているので、保護者の方も生徒さん自身も一読してみることをオススメします。

教科書だけで合格する法
参考書が最強!(中略)早慶逆転合格を可能にできる理由