受験までに読んでおきたい漫画 日本史・世界史編

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受験までに読んでおきたい漫画 古典・漢文編

世界史・日本史の理解が深まる系の歴史漫画シリーズです。
「漫画で分かる日本史」みたいな学習漫画は除いています。読んで面白い、作品的価値が高い(と私が思ってる)漫画が中心で、原則私が読んだことがあるものをピックアップしています。残虐表現や性的表現が含まれるものもありますので、小さい子に読ませる際はご注意下さい。特に勉強になるものは太字に、個人的に面白いものはオレンジにしています。

世界史

王家の紋章/細川智栄子(古代エジプト〜オリエント)
テルマエ・ロマエ/ヤマザキマリ(古代ローマ)
ヒストリエ/岩明均(古代オリエント)
ブッダ/手塚治虫(古代インド)
ヴィンランド・サガ/(中世北欧州)
ホークウッド/トミィ大塚(中世南欧州)
ベルサイユのばら/池田理代子(フランス革命)
イノサン/坂本眞一(フランス革命)
乙嫁語り/森 薫(近代中央アジア)

「日本人にとってはマニアックな地域である中央アジアの漫画」という時点で大変珍しいです。しかも、背景資料が細かい。列強に侵食されつつあり微妙な立ち位置にある中央アジアの当時の雰囲気がとてもリアルに感じられます。絵もとても綺麗です。

エマ/森 薫(近代イギリス)
アドルフに告ぐ/手塚治虫(WWⅡ)

戦争に正義はない、という歴史感が培われました。この歴史感によって世界史の根底を流れる諸々の思惑についての理解が深まりました。

中国歴史

封神演義/藤崎竜(商周革命)
史記/横山光輝(春秋戦国)

古代中国の考え方、感じ方がとてもよくわかります。漢文にも頻出で絶対読んでおくべき漫画の1つです。

キングダム/原(戦国~秦)


世界史的にはBC221年に秦が中華を統一した。その背景には立地の優位性と法家による統治効率の優位があった。という点だけ押さえておけばいいのでしょうが、面白いからつい読んでしまうのは仕方ないですね。

項羽と劉邦/横山光輝(秦~漢)

 三国志シリーズは星の数ほどあるので、好きなのでいいと思います。
水滸伝/横山光輝(北宋末)

日本史

あさきゆめみし/大和 和紀(源氏物語)

古文でも頻出ですし、当時のイメージを掴むのに最適な本ですね。

火の鳥(全史的オムニバス)

歴史ものというよりは哲学ものの漫画ですが、古代から近世までの日本史の色んな場面が出てくるので、意外と勉強になります。哲学ものの漫画としては、無二の古典漫画ですね。

ジパング 深蒼海流(平安末期~鎌倉)

カムイ伝(江戸時代中期)

江戸時代の社会構造にフォーカスをあてた漫画です。農機具の開発や寺子屋での教育、武家のジレンマなど、江戸時代がリアルにイメージ出来るようになります。

番外編

CivilizationsV

ゲームです。これをやりこめば世界史オタクになり、地政学・技術・軍事・外交・資源を踏まえた上での歴史感が培われるのは間違いなしですが、はまれば廃人になってしまいますので、高校生にはおすすめ出来ません。小学時代か大学生になってからやりましょう。