最近、暗記力の向上が自分の中でのキーワードでしたので、参考文献を色々漁ってきました。色々な本を読んでみましたが、皆さんにおすすめできるかなと思ったのが、「出口汪の「最強！」の記憶術」です。
皆さんも御存知かもしれませんが、出口氏は受験業界で有名な現代文を中心とする講師です。「論理」に関する書籍を多数出版されています。（うちでも出口さん開発の論理よくトレーニング問題集、論理エンジンを採用しています。）
この本の良いところは、記憶術の受験勉強への応用が常に意識されていること。よくある記憶術では、多彩な年齢層の人をターゲットに入れているのか、ボケ対策だったり、日常のド忘れ対策だったりについて記述されていることが多かったのですが、この本は受験生に馴染めると思います。
また内容も、記憶術の証憑である脳科学の研究成果にページを割きすぎず、「で、実際にどうすればいいの？」という方法論に落とし込んでいることも評価できます。
おおまかに言うと、
・繰り返しによる記憶の定着
・論理による情報の整理・固定
といった内容が書いてあり、特段、目新しい内容は少ないかもしれません。
しかしそれでも、記憶力を高めたい中高生にとっては、かなり参考になる本なのではと思います。