※本記事は桐蔭・向陽・智辯和歌山他私立などの中高一貫校に在籍している方を主な対象にしています。
7月になりました。親御さんの中には、夏休みにどこか夏期講習に行かせた方がいいかしら、と思ってらっしゃる方もいると思います。私としては、いわゆる夏期講習は基本的には行くべきでないと考えています。
夏休みは何故大切な時期なのか
多忙を極める二学期
夏休みが大切な時期である理由は二学期にあります。
学校の計画では、夏休み明けに実力テスト(宿題テスト)があり、9月末~10月頭にかけて中間試験、10月か11月に模試があり、12月頭頃に期末試験がある、と試験のオンパレードとなっています。そこに、体育祭や文化祭、場合によっては修学旅行・部活の大会が入る・・という風にイベントも盛りだくさんの超過密スケジュールとなっています。
二学期を乗り越えるのは無理?!
進学校に在籍している場合、授業は容赦なく進んで行きますから、普通に過ごしていれば定期試験の対策をするのに精一杯となるはずです(場合によっては定期試験も散々な結果となるでしょう)。模試までしっかり対策することはかなり難しいと思います。
ですから、夏休み中にしっかり準備しておくことが大切なのです。漠然と夏休みだから夏期講習にでも行かそうかしら、と貴重な夏休みの時間(とお金)を費やす必要はありません。
夏休みには何をするべきか
二学期の期末試験対策
いきなり期末試験?!と思われるかもしれませんが、期末試験を意識して動くことが大切だと考えています。何故なら、一学期の中間試験~期末試験も同様ですが、二学期の中間試験~期末試験も体育祭などのイベントがあり、試験対策する時間があまり取れません。それでも学校は試験前にペースを速めて試験範囲だけは十分に用意したりするものですから大変です。
ですから、数学や英語などの主要教科だけでも夏休み中に期末試験の想定試験範囲の半分~最後まで事前に予習を進めておくことをお薦めします。そうすることによって中間試験、期末試験前に焦らず、しっかり対策を突き詰めることが出来るようになります。
模試(実力テスト)対策
模試にせよ実力テストにせよ範囲が決まっているはずですから、まず学校の先生に「夏休み中に模試の勉強しておきたいのですが、何をすれば良いですか?」と確認します。そこで教えてもらったことを事前に計画を立てて勉強していきます。
1点注意したいことは、智辯や桐蔭の数学の先生はチャート式やFocus Gold(以下チャート式等と言います)をやたらおすすめしてくる印象があります(あくまで印象です)。いずれにせよ、大学受験には必要ありませんので、特段の理由がない限りは普段使っている数研出版の4STEPを用いて、定期試験勉強の際に間違っていた問題を解きなおす勉強が最高効率だと考えています。
4STEPにせよチャート式等にせよ、大事なことは基本問題集を一冊きっちり仕上げることが重要です。別にどちらでも構いません。すでに一度解いていて正解した問題・不正解の問題がわかっている4STEPと、そうじゃないチャート式等、きっちり仕上げるのにどちらが早いですか?と問われれば4STEPですよね、というのが理由です。
有意義な夏期講習とは?
以上に述べた通り、夏休みの目標を二学期対策に置いた場合、やることが多すぎて夏期講習に行ってる時間がないと思います。
それでも、夏期講習が有効な場合はあります。それは明確な目的意識を持って、適切な夏期講習を受講する場合です。
例えば、センター試験や志望校別の対策は学校ではそこまで徹底的に練習できない場合がありますから、大手予備校に行き、いわゆるテクニックを学んでくることは有効だと思います(当教室のセンター共通テスト英語講習もお陰様で大好評です!)。また、大手予備校が開催する理科や社会科の二次論述対策など短期間で学べることが多いため有効です。その他、ライバルづくりなど、何かしら目的意識を持って臨むことが必要だと考えています。
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